1977年香川県生まれ、和歌山在住。2002年に東京造形大学研究科(絵画)修了。中之条ビエンナーレや水と土の芸術祭、また国内外のアートフェアでも紹介されるなど徐々に活動の場を広げている。越後妻有アートトリエンナーレ2012の土の美術館「もぐらの館」では、土を用いたペインティングをキャンバスや窓ガラスなどにも展開した。
作家はその場所を自ら訪れ、訪れた場所の魅力や歴史や日常などに基づき、土を採取し、そうして持ち帰ったさまざまな情報を分析して絵画やインスタレーションに落とし込んでいく。風景を主題とした絵画作品の特徴は、絵具で描かれる部分と描かれている現場の土を使った部分とがある。インスタレーション作品は、採取した土を乾燥しふるいにかけ、その分類された土を使って普段とは違った状況をつくり出す。
【主なプロジェクト・展覧会】
中之条ビエンナーレ[2011年、2013年、群馬]、水と土の芸術祭[2012年、2015年、新潟]、越後妻有アートトリエンナーレ[2012年、新潟]、AIR Nordland[2015年、ノルウェー]、いちはらアート×ミックス[2017年、千葉]、VOCA展[2017年、東京]
南条嘉毅YOSHITAKA NANJO
日本
展示作品
撮影:木奥惠三
作品No.25シアターシュメール
かつては珠洲の住民が集い賑わったが、今は廃業となった映画館と、長い歳月をかけて堆積し、能登半島を形成してきた珪藻土(一般的に1mの土ができるには約1万年かかるといわれる)。まるで映画を見るかのように、流れの異なる2つの時間を旅する体験型の作品。
展示エリア | 飯田地区 旧映画館(飯田スメル館) |
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