鴻池朋子TOMOKO KONOIKE

日本

鴻池朋子
1960年秋田県生まれ。東京藝術大学日本画卒業後、おもちゃデザインを経て1998年より自らの絵画や彫刻作品を用いて、人間の境界、現代の神話をトータルインスタレーションで表現。人間の思索や現象のみに閉じるアートに意識改革を求め、人類学、おとぎ話研究、教育人間学、考古学とプロジェクトを重ねている。主な美術館個展に2006年「第0章」大原美術館、2009年「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」東京オペラシティ(霧島アートの森 巡回)、2015年「根源的暴力」神奈川県民ホール(2016年 群馬県立近代美術館、新潟県立万代島美術館 巡回)。主なグループ展に2008年「広州トリエンナーレ」(中国)、2010年「釜山ビエンナーレ」釜山市立美術館(韓国)、2016年「Nousぬう」金沢21世紀美術館、「Temporal Turn」スペンサー美術館(アメリカ)他多数。最新刊「どうぶつのことば」(羽鳥書店)を上梓。
アーティストWEBサイト
http://tomoko-konoike.com/

展示作品

Photo:Nohagi Naka

作品No.6陸にあがる

能登半島の北端に位置するシャク崎と、眼下に見える柄島(へいじま)。柄島は、地元の言い伝えの残る、勇ましい表情を持つ島だ。陸と海の境界に着目した鴻池は、地元からもほとんど顧みられなくなったこのシャク崎全体を再び人々の心の風景に植え付けるようなインスタレーションを展開する。まさに最涯の、最先端の美術。

作品No.23物語るテーブルランナー・珠洲編

3.11の東日本大震災以降、鴻池のライフワークのひとつになっている「物語るテーブルランナー」。住民への聞き書きならぬ聞き描き。住民の語りを鴻池が絵に起こし、今度はそれを下絵にランチョンマット大に、語った本人が刺繍をする。描かれる場面は、本人の記憶や思い出など。記憶は時の経過と鴻池の登場によって、物語となって提出される。
展示エリア 作品No.6:日置地区 シャク崎
作品No.23:旧店舗(飯田地区)

これまでの作品

「シラ-谷の者 野の者」東京オペラシティアートギャラリー(2009年)

「アースベイビー」釜山ビエンナーレ 釜山市立美術館(2010年)

「皮鍛帳」(2015年)

「皮鍛帳」(2015年)