吉野央子OHJI YOSHINO

日本

吉野央子
1964年鹿児島生まれ。京都精華大学卒業、彫刻家。現在京都精華大学教授。木彫を中心としたインスタレーションを数多く発表。2009年、大地の芸術祭を契機に近年の作品は、自己のアイデンティティーとサイトスペシフィック(場所性)を重視した作品を展開している。土地由来の農業、漁業などの営みが自然環境、風土に深く根ざし、欠くことのできない関係性を示していると同時に、再生可能な自然循環の中で、人もまた自然の一部として生かされていることを提唱、家畜や魚などの動物をモチーフとした寓話的な作品を発表している。

【主な展覧会、プロジェクト】
2015年 越後妻有アートトリエンナーレ2015「大地の芸術祭」/十日町市 新潟
2015年 OAP彫刻の小径 アートコート・ギャラリー /大阪
2013年 瀬戸内国際芸術祭2013 /高見島 香川
2009年 越後妻有アートトリエンナーレ2009「大地の芸術祭」/十日町市 新潟
他、グループ展、個展多数

展示作品

Photo:Nohagi Naka

作品No.24JUEN 光陰

会場のJUENはかつてスナック。珠洲の、在りし日、華やかりし頃への作家の空想は、歓楽街が持つ一種独特の人間模様へと展開していった。彫刻作品などが織り込まれ、架空の3人がキャスティングされた海辺の街が出現。鑑賞者は迷路のように入り組んだいくつものシーンを巡り、あたかも映画の出演者になったかのような体験をする。
展示エリア 飯田地区 旧店舗(JUEN)

これまでの作品

「蛸の家」(2013年)瀬戸内国際芸術2013 高見島
撮影:畠山 崇

「蛸の家」(2013年)瀬戸内国際芸術2013 高見島
撮影:畠山 崇

「環の小屋」(2015年)大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015
撮影:豊永政史

「環の小屋」(2015年)大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015
撮影:豊永政史