坂巻正美MASAMI SAKAMAKI

日本

坂巻正美
1961年千葉県生まれ。北海道在住。美術家、北海道教育大学教授。1988年東京藝術大学大学院彫刻専攻修了。制作拠点である北海道におけるアイヌや本邦・東北地方のマタギに伝えられてきた狩猟採集の技術や思想は、海を越えロシア極東からベーリング海を経て北米北西海岸へと連なる各地域の北方先住民における生態系文化として共通し、そこに人が生きることの原形を見る。2005年から環北太平洋北方圏の先住民文化について実地調査を開始し、狩猟や祭礼の現場等、土地の記憶をもとに各地で得たオブジェや対話、映像記録等を造形素材に、その現代的意義を考察し、フィールドワークのドキュメントとして作品を発表している。

【個展】
2013年 けはいをきくこと・・・北方圏における森の思想cipasir 網走市立美術館

【グループ展】
2012年「水と土の芸術祭2012」/新潟
2016年 「上黒丸アートプロジェクト2015」(金沢美術工芸大学主催・珠洲市後援)/珠洲市
アーティストWEBサイト
http://kuma-s.org/

展示作品

Photo:Nohagi Naka

作品No.36上黒丸 北山 鯨組 2017

奥能登珠洲には、はるか縄文時代から続く、海と山の集落の物の交換の形が今に残るという。旧小学校冬季分教場で、伝統的な暮らしを象徴する絵馬、木造船、ボラまち櫓、鯨漁や海女漁の道具をコラージュしたインスタレーションを展開予定。2014年から続く「鯨談義」とあわせ、現代に生きる意味を問いかける。
展示エリア 若山地区 北山

これまでの作品

2014〜「上黒丸アートプロジェクト」

「上黒丸 北山 鯨組 」(野外風景)
旧上黒丸小学校北山冬季分教場(現北山地区集会所)

「けはいをきくこと・・・北方圏における森の思想cipasir」
(インスタレーション作品部分)2013年 網走市立美術館(個展)
写真:山岸けいじ

「けはいをきくこと・・・ ‘05・5・5」
(2005エコミュージアムおさしまセンター BIKKYアトリエ3モア(個展)/北海道・音威子府村)
写真:伊藤健次

「けはいをきくこと・・・北方圏における森の思想(うぶすな詣)」
(我孫子国際野外美術展2011/千葉)
写真:荒木和種